午前10時に深谷市明戸の荒川左岸の土手に会員7人が集合し、来年1月31日(日)に予定している地質観察会の下見を行いました。天気は晴でしたが北西風が強い一日で、帽子を飛ばされた人もいました。おもに荒川北岸の河床に露出する楊井層(約900万年前)から土塩層(約1000万年前)にかけての地層と化石を観察しました。昨年10月の台風19号にともなう荒川の増水によって露頭が洗われ、水位も下がって地層が広く露出していました。
楊井層では、植物化石(原地性直立株化石・亜炭層・広葉樹および針葉樹の葉や球果など)のほか、チャネル状の堆積構造・断層・ポットホールなど、見どころがたくさんありました。また上部平方凝灰岩では陸上の堆積を示唆する火山豆石が明瞭に観察できました。河床の露頭は浸食に対する抵抗力が大きい凝灰岩が最も突出し、次いで泥岩→砂岩→礫岩の順に低くなっています。今回は残念ながら琥珀は見つかりませんでしたが、1月の本番では見つかることを期待しています。
土塩層もかなり河床に露出しており、二枚貝・巻貝の化石が見つかりました。新型コロナの感染防止もあり、今度の地質観察会への参加は友の会の会員に限定させていただきます。詳細が決まりましたら、あらためてお知らせいたします。⇒ 地質観察会は中止となりました!
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