去る3月27日(日)、長瀞駅から初めて船で対岸の白鳥島側へ渡った方をふくめ、28名の参加者でカタクリを中心に早春の植物たちを訪ねました。阿弥陀谷耕地付近から流下する「鶴沢」、その左岸の里山が今回のフィールドです。出発地点では1属1種の “フサザクラ” が迎えてくれました。
カタクリの生育地は
①
北西に面する雑木林の林床
これは夏に日が当たらず涼しいため、カタクリの球根は呼吸を減らすことができ、球根の消耗を抑えられます。
②
沖積堆積物あるいは段丘崖の下部といった地形条件
常に地下水で湿っているような場所を意味します。土壌に水分が豊富だと夏、気温が高くなったとき水分が蒸発して気化熱を奪い、地温が一定以上に上がらない(22℃以下)といわれています。
上記のような条件を満たすカタクリの生育地が、今回の観察会で3か所見つかり、咲きはじめの状態ではありましたが、早春の訪れを参加者全員で味わうことができました。
途中、解散地へ向かう鶴沢沿いには “菊水岩” とよばれる『横臥褶曲』(長瀞町指定天然記念物)があり、友の会・役員の小林健助さんに解説していただき、若干の地質・地形をふくめての観察会となりました。
ちなみに下見は2回行い、1月にコース確認と標高差・距離を調べ、2回目は本番直前に参加者への「配布資料・集積」に重点を置いて実施しました。
昨年12月に石畳の対岸で崩落した崖のため運航中止だった船も動き、心配された天候も順調、事故・怪我もなくほぼ予定の時刻に解散となりました。
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