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2022年10月4日火曜日

野外調査研究会では、野外見学会「中央構造線に沿った戦国山城の傑作 杉山城跡」の参加者を募集しています!

野外調査研究会では、11月13日(日) に野外見学会-2 「中央構造線に沿った戦国山城の傑作 杉山城跡」を実施します。歴史と地質の両面から楽しめるテーマで、非会員の方も歓迎しますとのことですので、お誘いあわせの上、ふるってご参加くださるようご案内いたします。

杉山城は、中世の築城理念を入念に再現し、急峻な尾根地形の高低差を巧みに利用したおよそ10の廓(くるわ)を配置した縄張りが見事で、「築城の教科書」「戦国期城郭の最高傑作のひとつ」 といわれています。高度な築城技術と良好な保存状態は当時の政治・軍事の状況を良く示しており、平成20年に菅谷館跡・松山城跡・小倉城跡とともに 「比企城館跡群」 として国指定史跡に指定されています。
市野川の左岸側に北西-南東方向に直線的に連なる急崖は、その地形から、断層線崖であると考えられています。市野川をはさんで右岸側には三波川帯(外帯)の結晶片岩類が分布しているのに対し、左岸側の杉山城跡周辺からは領家帯(内帯)の花崗岩類や片麻岩類が発見されています。このことから、この断層地形をつくった断層は、内帯と外帯を分ける 「中央構造線」 であると推定されています。



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