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2022年8月9日火曜日

9月11日(日)に実施する総合観察会「大谷石の里と宇都宮市森林公園を訪ねて」(宇都宮市)の下見に行ってきました!

8月4日(木)、雨がぱらつくなか、役員7人が3台の自家用車に分乗し、大谷資料館・大谷景観公園・平和観音・宇都宮市森林公園の下見を行いました。

「大谷資料館」の大谷石地下採掘場跡は、壁面には生々しい堀跡が残り、ビルがいくつもすっぽり入るような大空間に圧倒されます。大正8年から昭和61年までの約70年間、採掘が続けられました。地下空間の気温は12℃と外気温より20℃近く低いので、上着を羽織らないと寒いくらいでした。軽くて加工しやすく耐火性があり、素朴な風合いがある大谷石は、古くから建築用石材として全国に出荷されてきました。大谷石は石材名ですが、岩石名としては約1500万年前の海底火山活動で噴出した軽石質の火山礫凝灰岩(いわゆるグリーンタフ)です。軽石などが変質してできた「ミソ」と呼ばれる茶色の斑点状模様が特徴です。入口わきの展示室には、さまざまな大谷石、手掘りの道具や半纏、掘削機械などが展示されています。

「大谷景観公園」は、姿川によって浸食された大谷石の岩壁が連なる奇岩群からなり、「大谷奇岩群・御止山」として国の名勝地に指定されています。岩体に松樹が点在する姿から「陸の松島」とも呼ばれたこともある絶景が見られます。ここの芝生広場で昼食をとる予定です。

「平和観音」は大谷寺の向かいの採掘場跡にあります。下見の時は本格的な雨降となってしまいました。この観音像は、昭和23年から6年かけて大谷石採石場跡の凝灰岩層壁面に総手彫りで彫られた像高26.93m、胴回り20mの石造観音菩薩立像です。竣工は昭和29年、開眼は昭和31年5月4日。飛田朝次郎が製作しました。

「宇都宮市森林公園」ではまず自然休養村管理センターに立ち寄り、職員のお話を伺った後、赤川ダムでせき止められた小さな湖を周遊する遊歩道を巡りました。道路際の植物を歩きながら観察し、牧野会長らにより46科74種の植物が同定されました。都会周辺で見られなくなった『キキョウ』の花も見ることができました。本番の日時にもあの気高い姿を見たいものです。

9月11日(日)の総合観察会の日程など詳細がきまりましたら、このHPでお知らせしますので、少しお待ちください。中型バスを利用する予定です。

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