長瀞は、1878(明治11)年のドイツ人地質学者エドムント・ナウマンの来訪以来、1887(明治20)年の小藤文次郎による紅簾石片岩の発見、1938(昭和13)年の藤本治義によるジュラ紀の放散虫化石の発見、1944(昭和19)年の小島丈児によるスティルプノメレン(鉱物)の発見などがありました。長瀞・秩父地域は日本列島の地質に関する先駆的な研究が展開された場所であり、“日本地質学発祥の地”とよばれています。
また、神保小虎の指導による1921(大正10)年開設の秩父鑛物植物標本陳列所、1949(昭和24)年開設の秩父自然科学博物館、1981(昭和56)年開設の埼玉県立自然史博物館と3代続いた博物館は、校外学習の拠点としての役割を担い、地学巡検・実習等で長瀞を訪れる学生・生徒・児童は現在にいたるまで後を絶ちません。本講座では、日本地質学史上重要な露頭などを訪ね、先人たちの偉業に思いをはせます。
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