地質と歴史の両面を楽しめるテーマで、非会員の方も歓迎とのことです。
紅葉の名所として知られる嵐山渓谷は、槻川が大きく曲流(穿入蛇行)する場所です。河岸には紅簾石片岩をはじめとする三波川帯の変成岩(片岩)が露出し、見事な渓谷美をつくっています。川原では、変はんれい岩などの緑色岩や片岩類など、さまざまな変成岩礫を観察することができ、見学コースでは、関東山地と関東平野を分け南北にのびる「八王子構造線」をまたぎます。
鎌倉時代の武将 畠山重忠の居館跡「菅谷館跡」は、都幾川と槻川の合流点の北側に立地し、本丸・二の丸・三の丸、土塁・堀が良好に保存されています。郭の配置や土塁の構築法には近世的な平城の特徴がうかがえますが、本丸は単郭式の館の面影をとどめています。昭和48(1973)年に国の史跡に指定され、平成20(2008)年に松山城跡・杉山城跡・小倉城跡を合わせ、中世を代表する城館跡群として「比企城館跡群」に指定名称が変更されました。
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