楊井層は、植物化石(原地性直立株化石・亜炭層・広葉樹および針葉樹の葉や球果など)のほか、チャネル状の堆積構造・断層・ポットホールなど、見どころがたくさんあります。今回の下見では、新第三紀には希少なオオバタグルミの堅果の化石が複数見つかり、琥珀もいくつか見つかりました。上部平方凝灰岩では陸上の堆積を示唆する火山豆石が観察できました。河床の露頭は浸食に対する抵抗力が大きい凝灰岩が最も突出し、次いで泥岩→砂岩→礫岩の順に低くなっています。土塩層からは、条件が悪いなかでもソデガイやアカガイの仲間の化石が見つかりました。
この地質観察会はちょうど1年前に実施する予定でしたが、デルタ株の感染拡大のため中止となったもので、今回あらためて実施することになりました。この機会にぜひご参加ください。参加対象は原則友の会の会員とし、感染予防対策には十分留意して臨みたいと思います。なお、現地にはトイレがありませんので、自家用車での搬送も検討しています(集合時等には明戸駅の職員用トイレを借用可能)。
現地の見どころについては、2020年12月15日(火)の友の会のHPで詳しく紹介していますので、こちらもぜひご参照ください。会員の皆様には日程・持ち物・申し込み方法などを記した案内葉書を郵送しますので(HPにもUP)、ご確認のうえお申込みください。
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