今回の観察地は阿弥陀谷耕地へ向かう鶴沢に沿った西北側にスロープをもった斜面です。地生態学的に見れば年間の地温の変化が少なく、斜面の地下には地温の上昇を抑える「ゆるやかな水の流れ」がある場所で、カタクリの生育するところとなっており、氷河時代の生き残りと言われる所以です。
この時期、落葉樹林の木々の芽吹きと、その林床にはニリンソウを追いかけるように「カタクリ」などが咲き出します、スプリングエフェメラルやたくさんのいのちの芽吹きを訪ねます。
今回の観察地は阿弥陀谷耕地へ向かう鶴沢に沿った西北側にスロープをもった斜面です。地生態学的に見れば年間の地温の変化が少なく、斜面の地下には地温の上昇を抑える「ゆるやかな水の流れ」がある場所で、カタクリの生育するところとなっており、氷河時代の生き残りと言われる所以です。
この時期、落葉樹林の木々の芽吹きと、その林床にはニリンソウを追いかけるように「カタクリ」などが咲き出します、スプリングエフェメラルやたくさんのいのちの芽吹きを訪ねます。
友の会では、令和4年1月30日(日)、旧・川本町の荒川河床に露出する楊井層・土塩層の観察と化石採集を行いました。午前9時過ぎ頃から秩父鉄道「明戸駅」に参加者が集合。牧野会長をはじめ17人と自然の博物館の山岡学芸員が参加。寒風のなか明戸の堰堤そばの荒川の堤防まで歩く。先に現地で待機していた堅木会員が土塩層・楊井層から採集した化石を展示・解説。当日のガイドをおもに担当する本間副会長から土塩層・楊井層の説明のあと、堤防を降りて荒川左岸の河床へ。
楊井層からは、メタセコイアの球果と葉の化石、琥珀などが見つかりましたが、亜炭層から、圧縮され扁平となったオオミツバマツの球果の化石が見つかったのは収穫です! 層理面に垂直で根を張った最大径2mにも達する樹幹(株)は原地性で、層理面に平行につぶれて挟まっている材化石は異地性と判断されます。チャネル構造がみられる砂岩泥岩互層や横ずれ断層、陸上の堆積環境を示唆する火山豆石を含む凝灰岩層や軽石質凝灰岩層なども観察しました。
上流へ移動すると、水位が低下したため河床の土塩層の露出がよく、化石がいくつも見つかりました。イシカゲガイ・ダイオウシラトリ・ソデガイなどの二枚貝が多く、タマガイやバイガイの仲間と思われる巻貝の化石も見つかりました。とくにメジロザメの歯化石の発見は収穫でした! 当地は、海成層である土塩層が堆積する場から、次第に陸成層を主体とする楊井層が堆積する場へと変わっていく堆積環境の変化が観察できる興味深いフィールドです。参加者はそれぞれ満足して帰途につきました。
埼玉県の小川町では、かつて町内で板碑を製作した遺跡が平成26年10月に「下里・青山板碑製作遺跡」として国の史跡に指定されました。本遺跡は、中世(鎌倉~戦国時代)の武蔵国における板碑の中心的な生産地であったと考えられ、板碑の生産と流通だけでなく、板碑に象徴される中世の精神文化を知る上でも重要とされています。その普及啓発事業のひとつとしてこれまで何回か講座が行われてきましたが、いずれも考古学・歴史学の立場からのお話でした。
今回の講師は「下里・青山板碑製作遺跡調査指導委員会」の委員の一人で埼玉県立自然の博物館友の会の会員です。専門が地質学ですので、板碑に用いられている青石(緑泥石片岩など)の地質学的・岩石学的な基本知識を整理し、青石の研究史や最近の三波川帯の研究成果なども紹介します。また、青石は板碑だけでなく、石器・古墳石室・庭園・石垣・墓石などさまざまな道具や建造物に古くから用いられてきました。小川町と長瀞町の青石産地に焦点をあてながら、青石の石材としての利用についても紹介します。
2022年1月30日(日)に実施予定の地質観察会の詳細が決まりましたのでお知らせします(会員の皆様には案内葉書を郵送)。このところ、オミクロン株などの感染が増加傾向にあります。したがって今回の参加対象は原則会員とし、感染予防対策には十分留意して臨みたいと思いますので、ご理解・ご協力をお願いいたします。荒川の水位は徐々に低下しているようですが、水の中を歩く場所もありますので長靴必携です。
今年度最初の観察会が10月3日(日)に実施されました。当日、三郷駅には博物館の三上学芸員を含め10名が集まり、江戸川の堤防上にある「みさとの風ひろば」へ移動し、受付・諸注意の後、江戸川の成立や変遷の歴史について説明を受けました。その後河川敷に降りて、昆虫や植物の観察が行われました。特に植物は県内でも加須・中川低地帯のみに生育する希少種(ヌカボタデ)や外来種(カロライナツユクサ)などが多く観察されました。